2024年の活動報告
年を越してしまいましたが、昨年もオペラや歌曲にひたすら取り組んだ一年でした。
沢山の魅力的な共演者、頼もしいスタッフの皆さんに囲まれ、共に舞台を作り上げる喜びを常に感じることができました。
そんな2024年の活動を振り返ります。
まず年明けは1月7日(日)、中村恵理さんのソプラノ・リサイタル伴奏でスタートしました。
会場は奈良の秋篠音楽堂。
素敵なホールの心地よい響きと温かなお客様に包まれた一年の幕開けでした。
その後、1月~3月は二期会「タンホイザー」、新国立劇場「トリスタンとイゾルデ」に関わり、東京・春・音楽祭の子どものためのワーグナー「トリスタンとイゾルデ」の個人稽古も担当。
ワーグナーづくしの濃密な3か月でした。
「タンホイザー」のベテラン職人マエストロ、アクセル・コーバーさん、コレペティの三澤志保さんと↓
5月から二期会「コジ・ファン・トゥッテ」、6月から二期会「影のない女」の個人稽古をそれぞれ開始。
ここからこの2演目の同時進行に加え、6月下旬~7月初旬は新国立劇場「トスカ」の本公演及び鑑賞教室の稽古にも参加。
猛暑の8月は「コジ」の立ち稽古と「影のない女」の音楽稽古を行ったり来たり、9月~10月は「影のない女」の立ち稽古で、目まぐるしい日々が続きました。
「コジ」の音楽スタッフの皆さんと↓
(左から古野七央佳さん、木下、山口佳代さん、森田真喜さん、小山祥太郎さん)
「影のない女」のマエストロ、オーケストラ・コントロールの達人アレホ・ペレスさんと↓
そんなオペラの稽古三昧な日々の中、コンサート伴奏や研修所の仕事にも勤しんでおりました。
コンサート名と写真のみになりますが、ご紹介します。
7月7日(日) イタリアンピアノダイニングHestia
高橋華子メゾソプラノ・リサイタル
スペシャルゲスト:天羽明惠
9月7日(土) パルテノン多摩
カーリ・アミーチ ロマンティックコンサート「歌曲の世界」
豪華なピアニストの皆さんと↑
9月24日(火) 二期会オペラ研修所
小森輝彦クラス試演会
10月4日(金) 大泉学園ゆめりあホール
「椿姫」ハイライト公演
ヴィオレッタ:橋本佳代子 アルフレード:片寄純也 ジェルモン:大川博
10月20日(日) 東京文化会館小ホール
Tokyo Opera Days 2024 深作健太トーク&コンサート
「さまよえるオランダ人」よりモノローグ、バラード、二重唱他
↑左から深作健太さん、木下、中江万柚子さん、斉木健詞さん、nacoさん
10月26日(土) マリーコンツェルト
池野博子メゾソプラノ・リサイタル
ブラームス、ドヴォルジャーク、シュルホフの歌曲を演奏。
11月もコンサート出演が続きました。
11月5日(火)は浜離宮朝日ホールにて、同年2度目の中村恵理さんソプラノ・リサイタルの伴奏。
恵理さんとは同月12日(火)に大阪の川西市キセラホールでもほぼ同じプログラムのリサイタルを行いました。
浜離宮での終演後、ゲストのテノール工藤和真さんと一緒に↓
その合間の11月9日(土)、10日(日)には、静岡県伊東市のイタリアンダイニングCARYPSOさん、割烹おーべるじゅ木瓜さん他で、テノールの片寄純也さん、司会の片寄真理美さんとコンサートを行いました。
主催の齊藤真知子さんと一緒に↓
12月2日(月)には新国立劇場オペラ研修所「午後の音楽会~日本歌曲の世界~」に出演。
日本歌曲に精通された永井和子先生のご指導のもと、私は25期、26期の研修生の皆さんと、團伊玖磨、山田耕筰、別宮貞雄等の作品に取り組み、オペラパレス・ホワイエにて披露しました。
また、同月は東京交響楽団「ばらの騎士」の稽古にも参加。
この東響さんのR.シュトラウス演奏会形式シリーズには、「サロメ」「エレクトラ」と関わってきましたが、今回ははるかに長い「ばらの騎士」。
しかも非常に珍しいノーカット上演、そしていつも通り暗譜で演技付きというかなりのハードルの高さ。
私もノーカットで弾くのは今回初めてで苦労しました。
歌手やオケの皆さんも短い稽古期間で本当に大変だったと思いますが、なんとかこなしてしまうところが流石です。
百戦錬磨のオックス役、アルベルト・ペーゼンドルファーさんと↓
以上、ほとんど写真ばかりでしたが、昨年のご報告でした。
今年は年明け早々新国立劇場「さまよえるオランダ人」の稽古に入っていて、今日から舞台稽古です。
この後同劇場「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」、びわ湖ホール「死の都」と主にドイツ・オペラの仕事が続きます。
今年も応援し支えてくださる皆様に感謝しつつ、全力で音楽と向き合っていきたいと思います。