11月の活動報告
ご無沙汰してしまいましたが、秋以降コンサートやオペラに多数関わっていました。
まずは11月のご報告です。
伊東でのコンサートに始まり、東京交響楽団「サロメ」、二期会「天国と地獄」等に参加しました。
Dramatic Concert 2022
11月5日は板波利加さん、片寄純也さんと静岡県伊東市でコンサートに出演。
2019年に好評を博したDramatic Concertの第2弾として、3年半ぶりに開催されました。
板波さん、片寄さんとは気心の知れた仲で、稽古も道中も和やかで賑やかでした。
今回のプログラムもまさにドラマティック、お二人の迫力満載でした。
第一部はイタリア古典歌曲に始まり、プッチーニ、ヴェルディなどのオペラ・アリアから、『アイーダ』の凱旋行進曲と二重唱。
第二部は日本歌曲でしっとりと開始、そして『タンホイザー』で熱く盛り上がりました。
主催の齊藤真知子さんはじめ、伊東の皆さんが明るい笑顔で迎えてくださり、コロナ禍を経て戻って来れたことに喜びを感じました。
東京から一時間半で、開放的な海と温泉、美味しいお魚を堪能できる伊東、素敵な所です!
ME音「魔笛」「日本のうたコンサート」
11月9日~11日は、ME音企画制作による、多摩市立東落合小学校での「魔笛」抜粋と「日本のうたコンサート」に出演。
「魔笛」は4~6年生向け、日本語歌唱。
ナレーションで物語を繋ぎ、背景には工夫を凝らした動画が映し出され、わかりやすく楽しい構成になっていました。
キャスト
ザラストロ:小鉄和広 夜の女王:楠野麻衣 タミーノ:高野二郎 パミーナ:中川郁文 パパゲーノ:岡昭宏 パパゲーナ:本田ゆりこ モノスタトス:青栁素晴 ナレーター:江口二美 ピアノ:木下志寿子
「日本のうたコンサート」は1~3年生向けで、9割を音楽の教科書掲載曲で構成。
子どもたちもよく知っている童謡などのメドレーと楽しいMC、そしてこちらも映像を駆使し、視覚的にも惹きつける演出でした。
出演者
ソプラノ:江口二美 メゾ・ソプラノ:片岡美里 テノール:青栁素晴 バリトン:岡昭宏 MC:松山いくお ピアノ:木下志寿子
帰り際に子どもたちが「ありがとう!ありがとう!」と何度も声をかけてくれたのがとても嬉しく、感無量でした。
音楽の森 アフタヌーンコンサート
11月13日は、いつもお世話になっている吉田恭子さん、初めてご一緒する鹿内芳仁さんと、町屋文化センターにて演奏。
1時間ほどのコンサートでしたが、親しみやすい歌曲から、オペラ・アリア、重唱まで、ぎゅぎゅっと詰まったプログラムでした。
お二人の朗らかで誠実なお人柄の溢れる楽しいトークと魅力的な歌唱で、音楽の素晴らしさがダイレクトに伝わるコンサートだったと思います。
私にとっても心温まる癒しの午後でした。
東京交響楽団「サロメ」
11月18日にミューザ川崎、20日にサントリーホールで上演された、東京交響楽団「サロメ」演奏会形式の稽古に参加しました。
日本人キャストの個人稽古及びアンサンブル稽古と、マエストロ音楽稽古のピアノを担当。
ミューザ川崎で行われたジョナサン・ノットさんによる音楽稽古には、外国人キャストと演出監修のトーマス・アレンさんも参加。
少し演技も付くセミ・ステージ形式だったため、舞台上で動線や演技の打ち合わせも行われました。
サロメ役のアスミク・グリゴリアンさんを筆頭に、言葉と声を自在に操る卓越した歌手の揃った公演で、私も多くの刺激と感銘を受けました。
日本人歌手の皆さんとの共同作業も幸せな時間。
急な代役や兼任を務めた岸浪愛学さん、大川博さん、新津耕平さんも、この難曲を短時間で見事にものにして立派に役目を果たされました。
ヘロディアス役のターニャ・アリアーネ・バウムガルトナーさんとは、2年前にこの役の譜読みをお手伝いして以来のご縁です。
2020年に読響第九で来日されていた期間に、ヘロディアスのコレペティ稽古を行いました。
歌唱もお人柄も素晴らしく、今回本当に嬉しい再会でした。
二期会「天国と地獄」
9月以降、二期会「天国と地獄」の稽古にも関わっていました。
公演は11月23日~27日。
主に個人稽古を担当、その後アンサンブル稽古や立ち稽古でも弾きました。
今回の頼れる音楽スタッフ仲間は、マエストロ:原田慶太楼さん、合唱指揮:根本卓也さん、副指揮:森田真喜さん、コレペティ:三澤志保さん、天日悠記子さん。
ドラマやキャラクターを表出させることに心血を注ぎ、遊び心豊かな原田マエストロのもと、芸達者なキャストの皆さんが更に生き生きと自由に表現の幅を広げていきました。
結果、抱腹絶倒。良いチームで作り上げた、元気の出る公演だったと思います。
以上、11月のご報告でした。
12月の活動報告は近日中に公開予定、しばしお待ちくださいませ。