【終了】「わ」の会コンサート vol.7 Herausforderung:挑戦
「わ」の会コンサート vol.7、12月20日(月)に無事終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、応援、ご協力くださった方々、誠にありがとうございました。
出演者等詳細は予告記事をご覧ください。
前回から始まった、新しい人材をワーグナーの沼へ引きずり込む作戦を、更に拡大した今回の公演。
これからワーグナー界で活躍してくれそうな新鋭の皆さんと共演できて、とても幸せでした。
皆真摯に作品と向き合い、貪欲に役柄や音楽を追求してくれました。
稽古の過程の中で声や音楽性が役と結びつき、その人ならではのキャラクターになり、魅力的に輝きだす瞬間に感動を覚えます。
オリジナルメンバー8名とニューカマー7名が共同作業を行いましたが、一方的に教え受け継ぐだけではなく、お互いに刺激しあい、面白い対比と相乗効果が生まれた公演になったと思います。
「わ」の会に未来への発展性を感じていただけたお客様が多かったようで、嬉しい限りです。
今回はピアノも二人で分担、前半の《さまよえるオランダ人》《ローエングリン》は初出演の巨瀬励起さん、後半の《ニュルンベルクのマイスタージンガー》《ラインの黄金》《トリスタンとイゾルデ》を私が弾きました。
ワーグナーピアニスト仲間が増えるのも嬉しいことです。
個人稽古を経て各演目ごとに数回ずつアンサンブル稽古をし、全演目の出演者が大集合したのは公演当日のみでした。
こちらは各演目の稽古での写真です↓
今回の公演は音楽にフォーカスするため、敢えて演出をつけず、完全な演奏会形式にしました。
ですが、「わ」の会メンバーは舞台経験豊富な演技派揃い。
そしてマエストロ城谷による綿密な音楽稽古により濃厚なドラマが作られていたこともあり、この形式でも役を演じ切り、表現力が一層際立ったのではないかと思います。
演奏会形式でも、字幕は従来通り表示しました。
「わ」の会の字幕はわかりやすく、文字も大きくて読みやすいと好評で、ワーグナーに馴染みのないお客様にも楽しんでいただけているようです。
今回の会場は渋谷の伝承ホール。
日本の伝統芸能にも対応する仕様のため、和のテイストもありながら、シンプルでモダンな内装。
黒と茶色を基調にしたシックな空間は、ワーグナーの音楽にも合っているように感じました。
残響は少なめですが、その分言葉は聞き取りやすいと思います。
私たちの恩師である飯守泰次郎先生から、立派なお花も届きました。
これを拝むと、先生のようにワーグナーの作品に奉仕して演奏しようという気持ちが高まります。
この気持ちを受け継いでいきたいです。
今後も「わ」の会は、ワーグナー界の発展のために活動していく予定です。
私も最近は伝える方の立場になってきましたが、そのためにはもっともっと作品理解を深める必要があると感じています。
こうしてオリジナルメンバーもニューカマーも、共に高め合っていける「わ」の会でありたいと思います。
「わ」の会の活動については、Facebook及びTwitterで発信していますので、ぜひご覧ください。
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引き続き応援よろしくお願いいたします!